#250 「成長を続ける第一工業製薬:界面活性剤と機能性化学品で描く未来」

第一工業製薬株式会社(以下、第一工業製薬)は、界面活性剤や機能性化学品の製造・販売を主力とする日本の化学メーカーです。2025年3月期第2四半期の決算が発表され、業績が好調に推移しています。

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業績概要

 


2025年3月期第2四半期(2024年4月~9月)の連結業績は、売上高354億3,100万円(前年同期比21.34%増)、営業利益24億7,400万円、経常利益25億7,900万円、親会社株主に帰属する四半期純利益12億5,600万円となりました。 売上高は前年同期比で大幅な増収を達成し、利益面でも黒字転換を果たしています。

 


セグメント別業績

 


第一工業製薬は、以下の主要セグメントで事業を展開しています。

• 界面活性剤事業: 洗剤や化粧品、工業用途など幅広い分野で使用される界面活性剤を製造・販売しています。市場の需要増加や新製品の投入により、売上が堅調に推移しています。

• 機能性化学品事業: 電子材料や医薬品添加剤など、高付加価値製品を提供しています。特に電子材料分野での需要拡大が業績を押し上げています。

• ライフサイエンス事業: 健康食品や化粧品原料の開発・販売を行っています。新製品の市場投入や販路拡大により、売上が増加しています。

 


株価の推移

 


第一工業製薬の株価は、2024年初頭から上昇基調を維持し、2025年1月7日時点で3,665円を記録しています。 この上昇は、業績の改善や市場からの評価向上が背景にあると考えられます。

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今後の展望

 


第一工業製薬は、中期経営計画「FELIZ 115」の最終年度に向け、新規開発の結実やライフサイエンス事業の黒字化を目指しています。 また、2025年3月期の通期業績予想では、売上高730億円、営業利益50億円、親会社株主に帰属する当期純利益25億円を見込んでおり、さらなる成長が期待されます。

 


まとめ

 


第一工業製薬は、主力事業である界面活性剤や機能性化学品の分野で堅調な業績を維持しつつ、新規事業の拡大にも注力しています。株価も上昇傾向にあり、投資家からの注目度が高まっています。今後の市場動向や同社の戦略的展開に注視が必要です。