kigyoubunseki2024’s diary

2024年から新Nisaを始めました。Nisaでお金を投資する上で企業をまず知るべきかと思い、日経225周りを調べてみることにしました。

本サイトは移転しました。

※本サイトは移転しました。新しいブログはこちら → https://nikkei225nisa.com/

#655 円高トレンド再燃:日銀利上げ観測と米ドル減速が示す今後の為替シナリオ

◆ 背景サマリー 5月中旬の外国為替市場では米ドル/円が145円台半ばまで下落し、円は対ドルで週初来の高値圏を維持しています。主因は①日銀の追加利上げ観測、②米FRBが利下げ待機姿勢に転じたことで金利差が縮小したこと、③貿易黒字の回復による円買い需要の…

#654 今週の日経平均は37,000〜38,400円を想定――関税協議の行方と銀行決算がマーケットの分岐点

【本文】 先週の振り返り 5月16日(金)の終値は37,753.72円。米国の対日25%自動車関税が依然として交渉中のまま残り、輸出関連株の上値が重い一方、弱い1–3月GDPを受けて「日銀の追加利上げは遠のく」との見方が円安を誘い、指数の下支えとなった。 今週の…

#653 「“半導体以外”の勝ち組は?NVIDIA相場の裏で動く“脱AI銘柄”」

【はじめに】 生成AIブームの象徴であるNVIDIAは、2025年2月公表のFY25決算でデータセンター売上が前年比3倍と市場の期待を再加速させ、FY26 Q1には売上ガイダンス43 billion USDを提示しました。 しかし株価は年初から50%超の乱高下を繰り返し、機関投資家…

#652 利益が乗った株、売り時はいつ? 新NISA時代“出口戦略”完全ガイド

【はじめに】 2024年にスタートした新NISAは、開始1年で口座数が約2,560万、総買付額が53兆円に達しました。含み益を抱える個人投資家が一気に増え、「いつまで持つべきか」が大きなテーマになっています。 【よくある「利確の後悔」3パターン】 ・ 売却後…

#651 電線・ケーブル株に追い風:インフラ老朽化とGX投資で再評価は本物か

【背景:国策と老朽インフラが“地味銘柄”を押し上げる】 日本政府はGX(グリーントランスフォーメーション)推進法を軸に、再エネ・送電網・蓄電池など22分野へ総額150兆円規模の投資誘導を掲げ、財源として「GX経済国債」の発行を進めています。 電力広域的…

#650 空港インフラ株に再注目――インバウンド急回復で「滑走路の裏側」に光

2025年3月の訪日客数は349万7,600人と月次ベースの過去最高を更新し、2019年同月を大幅に上回った。1〜3月累計でも1,053万人と、年初来で既にコロナ前ペースを凌駕している。 それにもかかわらず、空港運営・設備関連銘柄の株価は旅行…

#649 “研究所持ち企業”はなぜ強い?――生成AI・バイオ時代の仕込み銘柄を探せ

本文 はじめに 生成AIやバイオテクノロジーが産業の軸を塗り替える現在、自前で研究所を持つ企業が再評価されています。製品ライフサイクルが短くなるほど、外部調達より「自前の知」を蓄積できるかどうかが差別化の源泉になるからです。 自前研究力が価値を…

#648 「食品メーカーの“値上げ慣れ”戦略──インフレ局面で収益性を取り戻す内需ディフェンシブ株の今」

――背景―― 長期金利の上昇が続く欧米と対照的に、日本銀行の利上げは依然として視界に入らず、円安・インフレが定着しつつあります。この環境下で投資資金が向かい始めているのが、景気変動に強い内需ディフェンシブ、なかでも食品セクターです。22年から始ま…

#647 造船業が復活している理由:三井E&Sと川重に見る日本の再浮上

日本の造船業は、ここ数年で“防衛・エネルギー・脱炭素”という三つのメガトレンドを同時に追い風に受け、再評価のステージに入った。三井E&Sと川崎重工業(川重)の動きを軸に、その背景と波及効果を整理する。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 複合ニ…

#646 新NISAをやめる人が増える本当の理由と、その“続け方”ガイド

本文 2024年末から2025年初頭にかけて、国内外の株式相場はグロース株を中心に調整局面を迎えました。TOPIXグロース指数は1月末までに約12%下落し、米ナスダック総合も同期間に10%を超える調整となっています。こうした値動きは、とりわけスタート直後の新…

#645 スプレッド圧縮”で利益確保? ネオバンクが仕掛ける“預金の再定義

【はじめに】 世界的に金利上昇局面が一服しつつある今、ネオバンク各社は「預金=寝かせる資金」から「流して稼ぐ資産」へ発想を転換しています。Wise、Revolut、楽天銀行などが低スプレッドかつ高速な為替取引を武器に、送金口座を運用ゲートウェイへ進化…

#644 ZARAの“超高速”サプライチェーンが再注目される理由:生成AIとリアルタイム生産の融合

【はじめに】 AIによるトレンド解析と欧州近接工場のリアルタイム生産を組み合わせることで、ZARA(インディテックス社)は「数週間で商品化」を実現し続けています。ファッションの需要変動が激しさを増す2025年、その“逆ベクトルのDXモデル”は製造・小売各…

#643「円高警戒で日経反落、ダウはテック頼みで小幅安――2025年5月15日マーケット総括」

【サマリー】 15 日の東京市場で日経平均株価は 37,755.51 円(前日比 -372.62 円、-0.98%)まで下落。米国時間 14 日のダウ平均も 42,051.06 ドル(-89.37 ドル、-0.2%)と小幅安にとどまり、ナスダック総合は 0.7%高で終了した。 【日経平均の下落…

#642 米国金利上昇がもたらす日本市場への波紋:輸出企業と金融株はどう動く?

【本文】 米国の長期金利が再び上昇基調にあります。10年債利回りは4.5%台をうかがう展開となっており、これは世界の資本市場、とりわけ日本市場にも影響を与えています。本記事では、米国金利の上昇が日本株市場にどのようなインパクトをもたらしているの…

#641 NVIDIA株急騰が照らすAI関連銘柄の投資チャンス――国内注目4社を徹底解説

【イントロダクション】 米NVIDIAの株価が5月13日終値で前日比5.6%高の129.93ドルと過去最高値を更新し、時価総額は3兆ドルの大台に乗りました。背景にはサウジアラビアの新AI企業「Humain」向けを中心とする数十万個規模の高性能GPU供給契約など、中東から…

#640 米国CPI発表を前に揺れる市場:金融・半導体株が映す “金利×成長” シナリオ

米国4月CPI(15日夜[日本時間16日未明]発表予定)を控え、13〜14日の米株先物は反落し、10年債利回りは4.6%前後で高止まりしました。4月CPIは前月比+0.3%・前年比+2.4%と予想され、結果次第で年内2回とされる利下げ観測が変動し得るとの警戒感が広が…

#639 コマツ、建機デジタル化で逆風を突破 AIドリブン“スマートコンストラクション”が収益を掘り起こす

◆ 市況逆風でも増収増益 資源価格が一服し、鉱山機械の大型案件は足踏み。それでもコマツの2025年3月期は売上高4兆1,044億円(前年同期比+6.2%)、営業利益6,571億円(同+8.2%)と堅調だ。営業利益率は16%へ上昇し、円安や価格改定が奏功した。 ◆ 成長…

#638 Amazonの生成AIで広告コピーが進化──誰でもプロ級クリエイティブの時代へ

【イントロダクション】 米国のAmazon Adsでβ提供が始まった「生成AIによる広告文自動生成」は、商品ページ(ASIN)を入力するだけで、AIが数分以内にコピーとクリエイティブを組み立てる革新的な仕組みだ。これにより広告主は従来のクリエイティブ制作工数…

#637 初心者を離さないPayPay証券の新投資アプリ──資産運用は“UI勝負”の時代へ

■導入 PayPay証券は2月16日、新たなアプリバージョン(Ver 3.18.0)とPayPayアプリ内ミニアプリ「PayPay資産運用」の機能拡充を同時に公開しました。最大の特徴は、PayPay銀行の普通預金残高をワンタップで確認し、そのまま株式や投資信託の購入に充てられる…

#636 トヨタがEV戦略を加速:北米巨大投資と次世代電池で狙う“後出し勝利”

トヨタは2月、米ノースカロライナ州リバティに建設していた電池専用工場「Toyota Battery Manufacturing North Carolina(TBMNC)」を本格稼働させ、4月から北米各工場へ電池出荷を開始しました。14本の生産ラインを備え、ハイブリッド・PHEV用4ラインとBEV…

#635 ビジネス成果を左右するアプリケーション戦略――Gartner発「4ステップ」で日本企業が乗り遅れないために

Gartnerは5月12日、国内1000人以上の企業を対象に行った調査結果を公表し、「体系的なアプリケーション戦略を持たない企業が依然として多数派であり、IT部門の位置付け・姿勢の違いがビジネス成果に直結している」と警鐘を鳴らしました。IT投資が本業成長に…

#634 ベトナムスタートアップの日本進出:IPOを目指す新たな動き

ベトナムのスタートアップ・エコシステムは近年、資金調達額とユニコーン輩出数の双方で東南アジア有数の成長を遂げています。2025年に入り、一部の有望企業は従来のNASDAQやシンガポール取引所ではなく、東京証券取引所(以下、東証)でのIPOを本格的に検討…

#633 スマートニュース+が描くメディアの次章──有料ニュースとクーポン連動で変わる情報消費

【はじめに】 2023年12月12日に正式スタートした「SmartNews+(スマートニュースプラス)」は、有料ビジネスニュースと300種類の店舗クーポンを月額1,480円で束ねたサブスクリプションです。国内外25超のメディアを読み放題にし、初月無料・月額980円の導入…

#632 米中関税引き下げで日本企業はどう動く?――輸出型製造業・消費財・物流へのインパクトと戦略

【概要】 米国と中国は5月12日、ジュネーブでの閣僚級協議で相互関税を“90日間限定”ながら大幅に引き下げることで合意した。米国側の追加関税率は145%から30%へ、中国側は125%から10%へ低減される。両国は期間中に包括合意を目指し、6月中旬にも再協議を…

#631 生成AIスタートアップに見る資金調達動向:2025年春の最新トレンド

【はじめに】 2025年に入っても生成AI熱は衰えず、第一四半期の北米スタートアップ投資額は前年同期比で約30%増となる820億ドルに達しました。背景には、AI関連メガディールが次々と成立したことが挙げられます。 【メガラウンドが相次ぐ】 三月下旬、OpenAI…

#630 楽天モバイル巨額赤字からの反転 ― 通信事業再建に見る“赤字事業”立て直しのリアル

序章 楽天グループは2024年度決算で5年ぶりに連結営業黒字へ転じたものの、モバイル部門は依然として巨額赤字を抱えています。三木谷浩史会長兼社長は「2025年度通期での黒字化は実現可能」と公言し、約1,500億円の追加投資を決断しました。 本稿では、楽天…

#629 ヤマト運輸の基本運賃値上げが示す物流コストの新常態──ドライバー不足と燃料高騰の波紋

【ポイントまとめ】 ・宅急便120〜200サイズの届出運賃が10月1日発送分から平均3.5%上昇 ・背景にあるのは「2024年問題」によるドライバー労働時間規制と燃料価格の高止まり ・企業は送料原価の上昇をどこまで販売価格へ転嫁できるかが問われる ・消費者は…

#628 プロスポーツ×サブスク ─ DAZNと公式アプリが生む“定額収益”の新基軸

はじめに チケット、スポンサー、物販が主役だった球団ビジネスに、視聴とファンクラブを組み合わせたサブスクリプションが加わりつつあります。固定費化された月額・年額収入はキャッシュフローを平準化し、顧客データの取得も可能にします。 市場背景 ・DA…

#627 エージェンティックAI時代のリスキリング戦略:IBM最新レポートを読み解く

はじめに IBMの最新レポートは、エージェンティックAI(AIエージェント)が企業の業務プロセスを自律的に最適化し、製品・サービス開発まで担う時代が目前であると指摘しています。こうした変革を現実の成果へつなげる鍵は、テクノロジーそのものではなく「…