2024年10月10日、ファーストリテイリングは2024年8月期の連結決算を発表し、売上収益が初めて3兆円を突破し、3兆1,038億円(前年同期比12.2%増)となりました。営業利益も5,009億円(同31.4%増)と、過去最高を記録しています。
国内ユニクロ事業の好調
国内ユニクロ事業は、売上収益9,322億円(同4.7%増)、営業利益1,558億円(同32.2%増)と、増収・大幅な増益を達成しました。特に下期は既存店売上高が前年同期比11.7%増と大幅に伸び、夏物コア商品の好調な販売やインバウンド需要の増加が寄与しました。
海外ユニクロ事業の拡大
海外ユニクロ事業も好調で、売上収益1兆7,118億円(同19.1%増)、営業利益2,834億円(同24.9%増)と、過去最高を更新しました。特に北米や欧州での営業利益率が15%以上となり、グローバルでの収益基盤が強化されています。
ジーユー事業の成長
ジーユー事業も売上収益3,191億円(同8.1%増)、営業利益337億円(同28.9%増)と、増収・大幅な増益を達成しました。グローバルのマストレンドを捉えた商品の販売が好調で、既存店売上高の増加や原価改善の取り組みが奏功しています。
グローバルブランド事業の課題
一方、グローバルブランド事業は売上収益1,388億円(同2.0%減)、事業利益1億円(同76.2%減)と減収・大幅な減益となりました。米国やアジアでの販売苦戦が影響していますが、事業構造改革により営業利益は黒字化しています。
2025年8月期の見通し
2025年8月期の業績予想は、売上収益3兆4,000億円(同9.5%増)、営業利益5,300億円(同5.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益3,850億円(同3.5%増)と、引き続き増収増益を見込んでいます。特に海外ユニクロ事業での大幅な成長が期待されています。
まとめ
ユニクロは、国内外での戦略的な商品展開とマーケティング強化により、過去最高の業績を達成しました。今後もグローバル市場での成長を加速させ、さらなる収益拡大を目指しています。