2024年11月22日、東京株式市場では以下の銘柄が注目されています。
1. 信越化学工業(4063)
信越化学工業は、シリコンウエハーや塩化ビニルで世界トップシェアを誇る企業です。2024年3月期第1四半期(4~6月期)には、半導体市場の回復や300mmウエハーの需要増加により、業績が好調でした。特に、フォトレジストなどの材料が計画通りに出荷され、収益を押し上げました。また、塩ビ事業では北米を中心に値上げを実施し、収益性の向上に寄与しています。
2. KDDI(9433)
KDDIは、通信業界の大手企業であり、生成AI分野への取り組みが注目されています。2024年3月期第1四半期には、通信料収入が前年同期比で横ばいを維持し、auブランドのARPU(1ユーザーあたりの平均売上)が3%増加しました。法人向け事業も2桁増収・増益を達成し、データセンターやデジタルBPOが成長を牽引しています。生成AI分野での先行的な取り組みも評価されています。
3. ウェルスナビ(7342)
ウェルスナビは、資産運用を全自動化したロボアドバイザーの開発・提供を行っています。手数料収入を主な収益源としており、個人投資家の間で注目されています。成長市場であるロボアドバイザー分野でのシェア拡大が期待されています。
4. JTOWER(4485)
JTOWERは、国内外の通信インフラのシェアリングや関連ソリューションを提供しています。特に、ドコモの通信鉄塔を取得するなど、インフラ資産の拡大に積極的です。5Gの普及に伴い、通信インフラの需要増加が期待されており、同社の成長が注目されています。
5. HENNGE(4475)
HENNGEは、企業向けクラウドセキュリティーサービス「HENNGE One」を提供しています。メール配信に強みを持ち、クラウドサービスの需要増加に伴い、業績の拡大が期待されています。セキュリティ分野での技術力とサービス品質が評価されています。
6. スマレジ(4431)
スマレジは、小売店向けのクラウド型POSレジ・スマホアプリ「スマレジ」を開発・販売しています。中小事業者向けの需要に注力しており、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、同社のサービスへの需要が高まっています。
7. JIG-SAW(3914)
JIG-SAWは、企業運営のクラウド・サーバー自動監視や保守業務を手掛けています。IoT組込やAI活用を展開しており、デジタル化の進展に伴い、同社のサービスへの需要が増加しています。
8. フリー(4478)
フリーは、スモールビジネス向けクラウドERPサービスを提供しています。会計や会社設立、開業支援など、多岐にわたるサービスを展開しており、中小企業のデジタル化支援で注目されています。
9. ソラコム(147A)
ソラコムは、IoTプラットフォーム「SORACOM」の開発・提供を手掛けています。KDDI系の企業であり、IoT分野での成長が期待されています。アジアへの進出も進めており、グローバル展開が注目されています。
10. Arent(5254)
Arentは、建設・プラント業界を中心としたDXコンサルティング、システム開発、システム販売を行っています。デジタル化の進展に伴い、同社のサービスへの需要が高まっています。
これらの企業は、それぞれの分野で独自の強みを持ち、成長が期待されています。投資を検討する際には、各企業の最新の業績や市場動向を確認し、慎重な判断が求められます。